Muzzle-10月23日-



きっと誰にでもあるもの




それは血肉になった音楽





その音楽が鳴っただけで、当時が蘇り、細胞の一つ一つが反応してしまうような、そんな音楽




きっと、父親にとってそれはBeatlesであり、母親にとってのそれはユーミンなような気もするけれど、きっと僕にとって、Smashing PumpkinsのMellon Collie and Infinite Sadnessというアルバムがそれに当たるかな、先日、Youtubeでたまたま見つけてしまって、すっごく細胞レベルでエキサイトした。


ウィキペディアによれば、「a symbol of the cycle of life and death」ゆるいコンセプトになっているとのこと。

Mellon Collie and the Infinite Sadness is a loose concept
album, with the songs intended to hang together conceptually
as a symbol of the cycle of life and death
.[8] Billy Corgan
has said that the album is based on "the human condition of
mortal sorrow
".[13] The sprawling nature of the album means
that it utilizes several different diverse styles amongst the
songs, contrasting what some critics felt was the
"one dimensional flavor" of the previous two albums.[1]



たぶん、誰しも経験することなのかもしれないけれど、小さなときから死というものに敏感だった。

死とはコンセプチュアルなようでいて、とても身近。日常生活の中でも、すべり台とかで、「あ、ここでこうやって落ちたら死ぬんだ。そしたら、どうなるんだろう。」とかよく思っていたし、その頃はすごく純粋だったからか、死というものを自分なりに深く深く感じていたような気がする。

死というものをはじめてリアルに認識したとき、はじめはおびえ、逃げようと考え、何かアウフヘーベンできないかと模索したりしたけれど、結局、逃げられない。そこで、諦めるのか、限界の中で何かを求めるのか。求めた先に待っているものリストから死をはずすことはできないのだけれど。

でも、よくよく考えたら、仮に今死ぬとしても失うものは自分だけじゃないか。悲しむ人はいるかもしれないけれど、それは死んだら僕の世界からは消えてしまう。そして、ほとんど人生を生きていない僕は、結局、死んでも自分以外を失わないかな。じゃあ、あまり失うものはないってことか?

てことは、自分は、ほとんど生きていないじゃないか。命に代えるほど大切なものもない。そうすると、仮に僕が死んでしまっても失うものはないんじゃないか。

でも、それってちょっと悲しいかもしれない。少なくとも死ぬときに何かを失ったと悲しめるほど何かを得たいなあ。何かリアルなものを。

ピュアだった(・・+)小学生の低学年時代、死の恐怖感を感じながらも、ぼんやりとこんなことを考えていた。それがいつしか、恐怖感は日常に流され、忘れ去られていく。人はそれを成長と言う。


でも、日常の過程で表には現われないものの、どうやらそのときの感覚は僕の細胞に鋭く切り刻まれているらしく、死というものが身近に感じられるという点において、あまり成長はしていないようだ。

そんな折に、出会ったのが、このアルバム。


アルバムは、

①Dawn to Dusk

②Twilight to Starlight

という2枚アルバムで構成されていて、これで夜明けから星明かりまで、一日のサイクルが、まるでreincarnetion(輪廻)のようにカバーされている。


Rockなのに、こんな綺麗なイントロで始まり、




そして、曲はDawnからDuskまで、とてもMelancholicというよりは、Mellon Collieなものがちりばめられている。


そんな中、ウォークマンでこの曲のイントロの歌詞を聴いたとき、背筋がすごくぞくっとした。そして、何となく、何かわからないけれどとても大切なものがその歌の言葉に隠されているような感じがして、歌詞の英語が聞き取れるまで、何度も何度も聴いてみた。それがmuzzle↓




(つづく)
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by sipoftip | 2008-10-24 02:27 | 音楽


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