そう、何でもいい、インドにトイレットペーパーを輸入するんでも何でもいいんだ。one shotでいいんだよ。どんなに外しても最後にOne shotがあればいいのさ。
僕より焼酎好きのアメリカ人、ジョン(仮称)は、「IMO JOCHU」を舐めながらそう言った。
僕はね、今の仕事的には「まあ合格ラインは超えている」レベル、だけど、ビジネスマンとしてはとしてははかなりいい線にいっていると思うよ。俺は本当はアントレプルナー(起業家)なんだ。
ジョンの学歴・職歴はもちろん彼が謙遜する以上に立派なものだけど、それでも確かに、周りに多くいる「煌びやかなキャリア」ではないのかもしれない(というか他の奴が煌びやか過ぎるという説もあるが。。)。でも、聞くと既に3つほどビジネスを立ち上げたことがあって、現在それらはお父さんがマネージしているみたい。
やるじゃん、てか、すげー 。
昔、西海岸の有名校に留学していたい先輩に「やっぱ西海岸は起業の文化なんですよね?かなり毎週くらいに色々なベンチャーがスタートアップしているイメージなんですけど、どーなんすかー?」と聞いたところ、「あー、そうそう、そういう文化だよ。でも、まあ、毎週立ち上がるベンチャーの数を超える企業がつぶれているっていう話も聞くけどねー。」と聞いたことを思い出した。そっかー、やるなー、ジョン。
そういって、彼の中に僕が知らなかった世界が広がる。人のより奥を見つけたような瞬間は好きだ。最近、人と話すときも、何がその人のドライブになっているのか、そこに注意して会話をするようにしている。
何の変哲もない会話の片鱗に、とても生々しくリアルなものが垣間見えて、初めてその人が面白いなと感じることが多い。大げさに言えば、魂の片鱗をちょっとみた、という感じだろうか。
でも、逆に、「煌びやかなキャリア」の人でも、どーも発言の片鱗に見える価値観・感性が表層的だったり、その人を突き動かす「何か」をうまく垣間見れないと、僕の中では「ふーん」で終わってしまうこともしばしば。いや、逆にそうならないように気をつけなくては(・・;)。
たぶん、人との出会いは多いだろう。でも、ちゃんとそういったリアルなものを少しでも垣間見ることができることは、さほど多くはないかもしれない。だから、なるべくいろいろな人と話すときに、うまくそこを垣間見れるように、意識する今日この頃。そういった奥のリアルなものが見えたときは、その会話や時間を後悔したことはない。逆にエンパワーされます♪
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少し視点を変える。最近思うんだけど、「煌びやかなキャリア」じゃない人から学ぶことは殊のほか多い。例えば、同業とかでも「煌びやかなキャリア」を持っている奴が相当のポジションにいると、まあ、そりゃそうだよなー、と思う。もちろんとってもすごいことだけど、あんまり新鮮味はない。でも、例えば、ジョン。彼は「煌びやかなキャリア」はないけれど、現在のポジションにいるってことは、それ以外のものが埋め合わせをしているってことだ。それは何だろう?
そういえば、この間、エレベーターで深夜に帰るとき、まったく知らない人と一緒になって、何故か会話をはじめた。何の気なしに話していたんだけど、実は大学も出てなくて、某同じビルの名門金融機関で働いていることが判明。さて、何が埋め合わせたのだろう?
さて、もっと敷衍すると、何であいつがあんな美女と?何であの子があんなイケメンと?という
ミスマッチにも同じ議論があてはまりそう。
一般的な目線での査定と現ポジションにミスマッチがある場合、「まあ、運がよかったんだろーねー。」とか半分くらいねたみ?な目線で見てしまうのが人間というもの。
でも、ミスマッチな人にはそれを埋め合わせる何がある?と見た方が面白い。実際、煌びやかなキャリアを埋めているものをもっている、そっちの方がよっぽどすごいじゃん。
そういったUntraditionalな感じで「埋め合わせ」を沢山持っている人の方が魅力的なこともしばしば。そういった、見えない部分からの刺激にアンテナを意識的に張ってみると、面白いですよ、オススメ。
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話はジョンに戻る。キャリアパスとしては、General Counsel(CEOの法務アドバイザーみたいな感じ)になって、またチャンスを伺って起業するんだって。普段の仕事をしている彼にはない目の輝きを見せていたのが印象的(・・)
実際に彼がOne Shotをgetするか、それは誰にもわからない。でも、少なくともそれが彼のDriving Force(原動力)の大きな一つであり、それ自身が彼の生き方なのだろうな、というあたりからジョンというものをリアルに捉え始められる、そんな金曜の夜でした(・・)
PS One shotといえば、エミネムのLose Yourselfがぱっと思い浮かぶ。
Look, if you had one shot, or one opportunity
To seize everything you ever wanted-In one moment
Would you capture it or just let it slip?
You only get one shot, do not miss your chance to blow
This opportunity comes once in a lifetime you betta
というくだりが有名か。個人的には「This opportunity」は「comes once in a lifetime」という部分は正解であり、もちろん、毎回の「opportunity」にはそういった姿勢で臨むべきあって、その緊張感を忘れてはいけないと思うんだけど、毎回の「opportunity」に一喜一憂するのではなく、もっと、大きな方向感の中でそれぞれの「opportunity」を戦略的にどう組み立てていくかという方が大切かな、と感じる最近です。この辺はまた機会を改めて書くかも。