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「ジェネレーションX」からはじまった「軽快」な世界-3月9日-



最近、森絵都さんの作品にはまってます(・・)。

最初に手に取ったのは「風に舞い上がるビニールシート」。

外資系投資銀行を辞めた女の子がUNHCRで働く姿を描く作品。

登録しているUNCHRのメルマガで宣伝されていて、あらすじを見た瞬間に即買いしてしまった(・・;)。

無機質に読む本ほどつまらないものはない。本を読むとき、いつも何かの衝動に駆られて読む感じ。多くの場合、何かを得たくて、それがその本を読まなきゃいけないから、その先にあるものに向かって読んでいく。

イメージだけど、多くの場合、僕にとっての読書という行為は、レールを走るようなもの。レールの先にあるものが欲しくてたまらないから、「衝動」という燃料を燃やして、本というレールを走るようなようなものかもしれない。だから、レールに乗らなくても、例えば、ジェット機でいけるならジェット機を使うし、船でしかいけないなら船を使う。だから、動画でなく、人の説明ではなく、本でしか得られないからこそ本を読む。

あまり活字を読むのが好きではない僕にとって、「本を読む」というのは「その先にあるもの」「その先に欲しいもの」のために必要であるからこそやるものであって、そこには一定の緊張感がある気がするなあ。

職業柄これでよいのか?と思う気もするけど、「本を読む」という行為に対する僕のスタンスは、ある種冷徹ともいえる合理主義の上になりたっている、これが僕のデフォルト仕様って感じ。

さて、「風に舞い上がるビニールシート」も、そこに映された世界がどうしても見たくて、それで買いました。はて、それで見たかった世界が少しでも見れたか?

読後、そんな世界がはっきり見えたといえば嘘になる。でも、ふとある昼休みに読み始めた同封された短編の一つ、「ジェネレーションX」を皮切りに・・・・はまるはまる(・・)。

舞台はほんの日常生活に出てきそうなワンシーンであることも多いのに、その登場人物の描写は、ふと混沌とした自分の気持ちのかけらに、ふっと形を与えるものだったり、読むとなんだか細胞が震えるような、そんな気持ちよさがあったり、晴れた夏の空みたいに屈託のないささやかなユーモアがあったり、そこに綴られる日本語の世界を純粋に楽しみ、浸る、そんな感覚を楽しんでいます。

日々の生活ではさ、いろいろと考えなきゃいけないことがあったり、目に見えない形のない将来のことで煩ったり、どうもうまく歯車が回らなかったり、得てして自分の世界が小さく思えたりする。時には意味もなく複雑に見えたり、デッドエンドに来てしまったように思っちゃう瞬間がある。そんな小さな塵のようなものが自分を取り囲む心や体に積もっていくと、気づかないうちに、自分の視野が狭まっていたり、必要なものを見極める感覚が鈍ったり、倦怠的に生じる自己嫌悪と焦りがあったり、そんな症状が出かねないときもあるのだけど、森絵都さんの世界に入ると、少しそういったものから離れて、自分をチューニングできるような気がするような。

先ほど書いたように、言語は媒介であって、その先にあるものを手に入れるために必要だから本を読む、というのが基本的なスタンスなんだけど、こういった作家の本だけは例外。

その日本語で綴られた世界そのものに浸るためだけに読んでいるのです。そこはきわめてフィクションなんだけど、そんなフィクションのなかに、現実よりももっと現実らしいものがある、そんな感じ。

ちなみに、高校生のときにはまった村上春樹以来、あまりこんな風に日本語を純粋に、そして「軽快」に楽しめる作家に出会っていなかった。阿部工房とか三島由紀夫とかも純粋に面白すぎると思ったけど、「軽快」じゃあないよなあ。春樹さんも森さんもそうだと思うけど、語る内容はまったく軽くないけど、その語り口は「軽快」そのもの。その世界は「軽快」な言葉じゃないと紡げないのだろうなー。結構、いや、かなりこういう作家、好き。さささやかに、だけど、かなり嬉しい最近の発見かも。というわけで、ブログにアップしてみました。本当は作品のことも書きたいけれど、書くと妙に陳腐化して、その世界にあるものをぼろぼろと落っことしてしまいそうなので、今回はやめておきます。

↓DIVEの沖津君が飛び込む断崖はこんな感じなんだろーか!?



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by sipoftip | 2009-03-10 01:01 |

マグマ~エネルギー事情とターンアラウンド~



これも去年読んですごく面白かったので、エントリしようと思い、
延び延びになってしまいました(・・;)


マグマ
by真山仁



●何が面白かったか?

ずばりトピックが面白かったです。

主人公は、コロンビアでMBAをとってから、外資系の事業再生ファンド(KKRがモチーフ)にニューヨーク採用された29歳位の女性です。

主人公は、ひょんなことから、熊本県の近くにある、地熱発電の中小企業に派遣されます。
その会社は、阿蘇山が近いこともあり、地熱発電の技術力では一流なのですが、経営が回らなくなり破産してしまった、そこで、再生ファンドが買収し、事業再生(ターンアラウンド)するために、主人公が送り込まれた、という話です。

僕が興味を持ったポイントは以下のとおりです。

真山小説って、もともと興味がある世界を簡単にのぞいて楽しめるからいいですよね、というのがワタクシの見解です。

●①エネルギー事情

この本が出たのは結構前なのですが、その時点で地熱にこれだけ着目しているというのは真山さんのすごいところだと思います。代替エネルギーが必死に模索されている今日この頃ですが、そんな中で地熱発電という引き出しを作れたのはよかったよかった。

 (*)派生した疑問点として、地熱ってCO2排出は大丈夫なのでしょうか?火力発電はあまりよろしくない、と聞きますが。。。

面白いのは、なぜ地熱なのか?という点が原子力発電と比べられながら語られる点です。
「神の火」とよばれる原子力発電ですが、あまり詳しく勉強したこともなく、カジュアルに勉強できたのが結構よかった。小説の中では省庁の権益や業界団体の圧力などから地熱が封じ込まれているような展開もあり、妙にリアルな感じがして面白かったです。
 
エネルギーは、環境問題とかへの意識の高まりもあり、かなり(私を含めて)一般の市民レベ ルでも熱いトピックですし、もうちょっと追いかけてみようかと♪

●②ターンアラウンド

ずいぶん前から事業再生に興味があります。だって、格好いいじゃあないですか。救世主みたいで。 なんか、ビジネスを再生させるという点では、経営、ファイナンス、法律、タックスなどさまざまな分野の知識をコーディネートしつつ、戦略を練る頭脳プレーなのだと思うのですが、それだけじゃターンアラウンド(事業再生)はできない。その実行って人とのコミュニケーションだったり、チームワークだったり、リーダーシップだったり、そういった臨床のチカラも試される。
 
もちろん、ときには従業員をリストラしたり、不採算事業を閉鎖するなどの荒治療も必要であり、すべてがきれいごとではいかない世界ではあることはそうでしょう。ですが、やはりすごく魅力を感じます。もちろん、まだ憧れ(?)レベルですが。

お気に入りの番組、NHKのプロフェッショナルでも特集されていました。やっぱりかっこいい。

 リゾートの事業再生請負人:星野さん

脱線しますが、弁護士も事業再生に携わる人がいます。結構激務らしい、ということは聞きますが、バブルの崩壊以降立て続けにあった大型案件も最近はあまりなく、現時点ではさほど流行っていないようにも見受けます。でも、流行なんてまた来るものだし、自分がカッコよさそう、と思ったことも追求するのもありかと。

読書感想とは別に、もうちょっとターンアラウンドについて書きたいのでエントリを分けます。

(続く)
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by sipoftip | 2008-02-01 02:43 |

ジャーナリストのセレンディピティとアルパインスタイル~雇用融解~


去年読んで、ずっとエントリを書こうと思っていたら、
ずれ込みにずれ込んでしまいました。


風間直樹
『雇用融解~これが新しい「日本型雇用」なのか~』
東洋経済新報社




●あらすじ

主なトピックは以下のとおりです。

・製造業界での偽装請負
・外国人労働者
・フリーター
・個人請負
・ホワイトカラー・エグゼンプション
・医師・教師・介護師

どれもすごく重要なトピックであり、特に偽装請負や格差社会とかは色々と考えてみたいポイントが多いです。

ざっくりいうと、著者が色々な職場で虐げられている(*)労働者、特にブルーカラーの労働者に着目しつつ、今のニッポンの労働事情ってどうなのよ?と問う本です。

(*)虐げられているというよりも、制度的なアリ地獄(!?)にはまっている労働者という方が正確かもしれません。前回のエントリにちなめばキャピタライズされている階層、ということかもしれません。

●本が生まれたきかっけ

実はこの本で一番印象に残ったのが「あとがき」です。

もともと経済記者だった著者は、ITバブルにおいてもその競争力を維持して成長し続けたキャノンの秘密を探ろうとして、作業所に取材に行く。

キャノンは、「セル生産方式」にいち早く転換し、徹底した効率化の追求の結果、中国などとも争えるようになったことは有名な話だけど、彼の取材の目的はその「セル生産方式」を支えたスーパーマイスター(*)。

そんなキャノンを取材することによって、日本経済の再生のカギとなるべき企業のあり方をメッセージとして世に送り出すことが本来の目的だったのだと読み取れる。

(*)スーパーマイスターは、数万点に及ぶ製品を一人で組み立てる作業員のことです。スター選手!!

だけど、彼は、そんなスーパーマイスターの周りにいた男女に気付く。彼らはスーパーマイスターとは異なった作業服を着ていた。彼らにカメラを向けた著者に対してキャノンの担当者は撮影を止めるように制した。

「彼らは『他社の人』だから。人の撮影はキャノンの縦縞のユニフォームを着ている社員だけにして欲しい。」
(同書294頁)

と言われた。そこで、著者は「他社の人」という人が誰なのか?同世代でもあったこともあり強い関心を抱き、偽装請負の問題にたどり着く。これがきっかけとなった取材が、やがて、偽装請負を世に問う記事、「異形の帝国『クリスタル』の実像」(*)の記事につながっていくことになる。

(*)人材派遣会社クリスタルに関連する偽装請負の一連の問題を提起した記事です。結構波紋を呼んだと思います。ちなみに、クリスタルは、現在はグッドウィルグループの子会社です。


●セレンディピティとアルパイン

最初は日本経済の復興をテーマに取材するつもりが、そこで、ふと別のもっと大切なテーマを見つけてしまうこの過程ってセレンディピティといえるのかなー、と思いました。

セレンディピティ(*1)って、科学の世界でよく使われますが、単なる運じゃなくて、常にアンテナが張られていて、顕在化したほかの問題の兆候を鋭く察知する能力といわれていますよね。

(*1)セレンディピティ(英:serendipity)とは、「何かを探している時に、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。」とされています(wiki1月29日)。

そうやって気付いた問題点について、一気に駆け上り、問題を追求していく。
すごいムーブ。


あとがきによれば、新聞を中心とした報道機関の多くの取材方法は、登山に喩えると、「大量の人員・物資を動員して大規模集団戦でじっくりとしかし着実に頂上を目指す「局地法・包囲法」(同書296頁)であるのに対して、この企画に関する東洋経済の姿勢は「単独、または少人数が少量の装備、無酸素で一気に頂上を目指す「アルパイン・スタイル」」(同書296頁)に分かれるといいます。著者は、アルパインスタイルで一気に頂上までいってしまったんですね。すごい!


現在、日雇派遣に対する規制の議論や各業界における偽装請負が社会問題化していますが、その源流には、こうした若いジャーナリストの抱いた少しの疑問・発見とそれを追い求める強い正義感・ムーブがあったんだ、と感心。

こういったムーブ(問題点を発見し、一気に駆け上る。)すごく刺激になるなあ、とつくづく思います。
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by sipoftip | 2008-01-31 01:31 |

お互いにすごく好きだけど、本質的に求めているものが違う~Leaving Microsoft to Change the World①~



今読んでいる本(の一つ)です↓。

Leaving Microsoft to Change the World:
An Entreprenuer's Odyssey to Educate the Worlds's Children

(邦題:マイクロソフトでは出会えなかった天職~僕はこうして社会的起業家になった~)


●あらすじ

著者(ジョン)は、金融機関(コンチネンタル銀行)に勤めた後に、ケロッグ(ノースウェスタン大学のMBA。名門です!)でMBAをとり、その後マイクロソフトで海外事業部の駐在(Expat)なエグゼクティブとして国際ビジネスを舞台に活躍していた(元)エリートです。でも、休暇中で見たネパールの子供達の教育の状況、特に教育に必要な本と識字率の低さに衝撃を憶え、マイクロソフトを飛び出し、NPO(「ルーム・トゥー・リード」)を立ち上げるという実話です。

おそらく子供用に書かれたのかもしれない。
日本語も平易だし、きっと英語もそうだと思います。
でも、自分にとって極めて重要なテーマが色々書かれています。
面白すぎます。今日も、自宅から職場まで二駅なのに、本を読んでて電車を乗り過ごしてしまった(**;)

ちなみに、「勝負に勝つチカラ」というのも、この本を読んでいて、がらっと勝負のフィールドを変えた著者(ジョン)のことが頭の片隅にあってしたエントリでした。


●恋人と自分

著者は、マイクロソフト時代、オーストラリアに駐在しつつ、マイクロソフトの中国や東アジアへの事業展開に携わるエグゼクティブとして、(マイクロソフトの費用で)高級マンションに住み、専属運転手が毎日送り迎えをし、高給をもらう、いわばセレブ?的な生活を送っていました。

また、彼には、美人(?と思われる)恋人のソフィーがいました。ソフィーも、広告代理店で働くばりばりのキャリアウーマンで、彼曰く「いままでのガールフレンドから自分は冷たいと
言われることが多かった」と言われることが多かったのに、今回のソフィーについては、自分がとてもオープンでいられることができたし、とても好きだったとのことです。ソフィーが中国部門の担当になり、オーストラリアに住むことになったから、著者も一緒にオーストラリアへの部署に転勤願いを出して、上記海外事業部のポジションに移ったとのこと。二人でいろいろな事を一緒にやったし、とても素敵なカップルだったと。お互いとても好きだったと。

だけど、お互い求めているものが違ったようです。

ソフィーは、休暇はリゾートのフォーシーズンズホテルでゆっくりと優雅に楽しむことが好きだったそうです。もともとアメリカ中部の出身で今の地位にたどり着くまでに必死に勉強して、働いて、やっと今の地位を手に入れており、たっぷり給料をもらって、専属運転手や家政婦をつかって楽しく暮らし、ロンドン、パリといった大都会での豪華な暮らしに憧れて止まない人だったようです。

これに対して、著者は、ネパールのヒマラヤでトレッキングをすることからも分かるように、途上国などをバックパックで回ったり、アドベンチャーが大好きだということです。

そして、ソフィーは、著者が情熱を感じるバックパックとかそういったものに何らの興味を示さない。毎日エグゼクティブとしてビジネスに忙殺される日々においては、そんな違いも表立たなかったようですが、いざ彼が仕事を辞めようとしたときに、その違いがゆっくりと、だけど確実に二人の仲を裂いていきます。

二人の溝が徐々に深まるシーン(60ページ)は印象的でした(「 」は同ページからの引用)。



ネパールの旅行から帰ってきて、やはりマイクロソフトを辞めて、ネパールの子供達の教育に役立つような選択をしよう!、というワクワクとして帰ってきた場面。

「外国人専用アパートの広い部屋にはいると、ソフィが全身で僕を抱きしめてキスをした。青い瞳が「お帰りなさい!」と輝いている。」


そんなソフィーが自慢の手料理を著者のために作って、著者の好きなワインを空け、帰宅を喜んでいるのをみて、著者は、そんなソフィにマイクロソフトを辞めてNPOをやる、ということを述べなければならないことを考え、


「けれど、二人待っているディナーの会話を思うと胃が張り裂けそうだった」


と書いています。ソフィは、著者のことを大好きだった。そんなソフィは、

「ジョン、あなたは好きなだけネパールに行っていいのよ。あなたが帰ってくるときはちゃんと家でまっているから。でも、わかるでしょう。私はトレッキングはしたくないし、寝袋で寝ることが素晴らしいバカンスだとも、特別にロマンチックだとも思わないの。だから、もしネパールにいくのなら、タイのビーチに行くぶんの休暇も残しておいてね。」


というコトバをいいます。ソフィがとても著者を大好きなことがよく伝わります。二人の求めているものが本質的に違うことがわかるだけに、そのソフィの思いもとても切ないものにおもえます。


「僕が帰ってきてうれしいと、ソフィがこの夜三回目のせりふをくり返し、僕はわれに帰った。熱々のエンチラーダをよそってもらいながら、おそるおそる例の話題を切り出した」
・・・


そう、著者は、マイクロソフトを辞めようということをソフィに話します。

「僕は、地位もキャリアも、もう自分にとってたいしたことではないと話した。何かが僕の中で変わったんだ、その思いに忠実でありたいんだ」

「僕たちは静かなディナーをつづけた」





すごく印象的な場面でした。お互いに本当に好きなのに、それぞれの人生に求めるものが本質的に違っていると、こういう結果にもなるのだと。

そういえば、噂だとタイガーウッズが彼女と別れたのもこんな原因だったとか・・・


すごく好きな人がいると、その人も重要な人生の一部になるけれども、その一方で自分が人生で求めるものは譲れない。

そこに本質的な差異があるときに、すべてをワークさせることはできないのだろうか、すごく難しいけど、何とかならないかとの思いを禁じることはできません。




ある友人の結婚式に行ったとき、かなり印象に残った最後の新郎のコトバ

「僕は、この式をご覧頂いてもわかるとおり、自分が大好きな人間です。でも、自分より好きな人を見つけました。一緒に生きていきたいと思います。」


このコトバはちょっと感動しました。でも、さて、このコトバ、今まで述べたテーマとすごく絡み合うと思うのです。でも、そこまで好きになったのに、本質的に人生に求めているものが違うと言うことが分かってしまった場合、ヒトはどういった行動をとるのだろうかと。何とも・・・うまくまとまらないまま、(その1)のエントリを終わります。

((その2)につづく)
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by sipoftip | 2008-01-11 03:40 |

Google考(その1)

読んでみました。IT音痴には目から鱗!

**************
Google誕生 —ガレージで生まれたサーチ・モンスター
デビッド ヴァイス (著), マーク マルシード (著), 田村 理香 (翻訳)
**********

さて,書かれているのは,グーグルの創業から(ほぼ)現在までの
道程。

創業者であるサーゲイとブリンの視点,という訳ではないけれど,
結構,創業者に親近感を覚えるタッチ,好感持てます♪

以下,いつか書こうと思い,興味のポイントを頭出し。

①創業者

創業者であるサーゲイとブリン。
どういうバックグラウンドをもった若者なのか?
何故,どこが他の人と違ったのか?
彼らから真似できることは??

コンピューターサイエンスで飛び級の博士号を得たGeek.
だけど,単なるGeekだけじゃない教養。
カリスマ。

そして,二人がスタンフォードで出会ったこと。

ユダヤ人でロシアから逃げて来た過去も持つ。
そういった危機的な状況に追い込まれている人種の家庭
って非常に教育がしっかりしていることが多いかも。

②成長過程

創業時にグーグルが頭角を現したのは,グーグルの検索技術が
秀でていたから。つまり,サーゲイとブリンがエンジニアとして
突出していたから。

だけど,その後の成長過程でのコアコンピタンスは,創業者の技術力
,というよりも会社の技術力の強さ。

どうやって橋渡しがなされたのか??
また,コアコンピタンスをマネージするメカニズムとは??


③企業文化

創業者のキャラとも関係するけど,何故,ああいう職場が?
仕事時間の20%は何でもやっていい,という20%ルール(うちの職場にも欲しい)。

INNOVATIONの源泉か?
他の会社でワークしないのか?

③ガバナンス

上場後も創業者の半ばワンマンとも思われるガバナンスを構築できたのは,
サーゲイとブリンが1株について10議決権を有する種類株を
もっていたから。

誰もが上場しても会社を支配したまま上場したいはず。
だけど,普通,会社の支配権は一般投資家,その他の投資家にゆだねられる。

このトレードオフなくして上場を果たした。これはスゴイ。How?

この独自のガバナンスにも興味があり。

あと,創業者は一定期間ごとにグーグル株を売っている。
キャッシュ化し,事業リスクを取りすぎないことは勿論だが,
インサイダーと疑われないような売却法とのこと。目から鱗。。。

④Creativeなプロジェクト

図書館を全てデーターベース化。
さらに,遺伝子の配列もデーターマイニング。

将来的には脳の情報とグーグルの情報をつなげることも,

いや,正直,目から鱗。。。。

とりあえず上記が興味のポイントですが,うまく書けないので,
もっとinternalizeされた頃に書いてみます♪

PS 写真は伊香保です♪

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この階段を上っていくとこんな橋が。。。

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さらにここを渡ると公営露天風呂。写真とれなかったけど,めちゃ新緑が綺麗。紅葉の時期はいいかも!
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by sipoftip | 2007-06-13 04:41 |

最近のオススメ本as of June 4 2007

一度はじめてみたものの,全く更新が出来ずじまい。

最近のオススメ本は以下のとおり。

①Google誕生 ガレージで生まれたサーチ・モンスター (単行本)

②フラット化する世界(上) (単行本)

③世界で一番いのちの短い国―シエラレオネの国境なき医師団 (単行本)

④アフガニスタンに住む彼女からあなたへ―望まれる国際協力の形 (単行本)
山本 敏晴 (著)

あたりです。コメントを近々書いてみます♪
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by sipoftip | 2007-06-04 03:01 |

「ナイフ」を読んで

ナイフを持つと人は変わるか??

先日,ナツイチということもあり書店で
『ナイフ』(著者:重松清)
をゲットし,読んでみました。

1 ナイフをもたない主人公

主人公は,かつて背丈が低いことでいじめられた
過去を持つサラリーマン。とっても背が低い。
大人になった彼の思考にも,常に
かつてのいじめの経験がつきまといます。たとえ
彼が意識せずとも,彼の深層心理に深く植え付けられた
劣等感。
だからこそ,息子にはいじめられるようなみじめな経験をして
欲しくない,そう彼は思っていました。
しかし,そんな彼の思いも届かず,息子は背が低かったことを理由に
いじめられていました。息子は彼よりも全然背が高いのに。
いじめられているのを悟られまいとする息子,それを察する父親。
表現しようのないやるせなさに苛まれていたある日,彼はナイフを手にします。

2 ナイフをもった主人公

彼は,そのナイフを手にした日から,深層心理にある劣等感
を拭うかのように強い態度をとれるようになりました。
「ポケットには,ナイフがある」
彼はそんな台詞を何度も心の中で復唱し,いままで引っ込み思案だった
場面でも強い態度をとれるようになります。
いつももなら「単なるチビの親父」と
バカにするであろうOL,町中の不良などに対して感じていた劣等感,
恐怖感を振り払い,もはや引け目を感じない。

3 ナイフとは?

①凶器として

そんな彼は,ナイフの鞘を外したとき,勢い余って怪我をします。
ナイフを借りて彼は今まで引け目を感じていた奴等と対等に
構えられるようになるのに,そのナイフで傷がつく。

②ナイフをポケットに入れるかどうかの選択

彼は,いじめられて家に帰ってきた息子にナイフを渡します。
これがあれば,安心だぞ,と。
父親がナイフを持ち歩く狂気に,妻は半ば言葉を失い,息子も
尋常な対応をできない。
だけど,劣等感,恐怖感に押しつぶされそうになって
生きてきた彼が,ナイフと出会ったことである意味で解放された
という一連の流れは,狂気であるものの,自然な流れともいえる。
それが家庭に露呈されたとき,彼のマインドと現実のギャップが
さらけ出される。
結局,息子は,父親から提示されたナイフを携帯しないという選択を
とります。

4 雑感

ナイフを通じて描き出される父親や妻,息子の人間模様には,ストーリーでしか描写できないものがあるのでしょう。このブログを書きながら,この小説の世界は,
極めて表現の難しいものであることがよーくわかりました。
普段の日常で忘却されているけど,奥底で自分のメカニズムを律している感情,過去の経験の蓄積によって作られた価値観,むしろ物事への条件反射的対応や条件反射的な感情,そんなものが描かれている作品かな。
40代になったら読み返したいです。多分,もっと感じることがありそうだから。
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by sipoftip | 2007-01-21 02:57 |