カテゴリ:AFS留学( 2 )

夫が夕食を作る家庭~アメリカの家族を垣間見て②~



今回は、ホームステイ開始直後に新鮮な驚きを憶えた夫婦の日常について
書いてみます。


●夕食の準備はDadがする

ホストファザーは、職場(地元の公立高校)の終了後、でかいスーパーでその日の食料を買ってきて、6時前には帰宅します。そして、ざっざっとスナックをかじったあと、夕食の準備にかかります。イタリアンな彼は、その父親の血を引いていることを誇りに思っていることもあり、週3くらいでパスタを作ったりします。あとは、週1でメキシカン、週1で頑張ってチャイニーズに挑戦してみたり、その他色々というところでしょうか。

キッチンのなかなかこっていました。バックヤード(裏庭)を見渡せる形で8畳くらいのスペースがキッチンになっていて、部屋の角にあるシンクの右を向けばミキサー、左を向けばガス、オーブン、そしてコーヒーメーカーがあります。後ろを向くと一畳分くらいの広さの高さが腰くらいまである台があって、その台の上には数限りないフライパンなどの調理器具がつる下がっています。これは通称「アイランド」と呼ばれてました。島みたいだから。

パスタの場合:
・オードブル:ブルスケッタ
(→フランスパンにトマトとモッツァレラチーズを乗せてExオリーブオイルかけてオーブンで焼く。 マジ旨い)
・サラダ
・パスタ
・これに調子がいいと、カジキを焼いてみたり、適当に野菜もう一品付いたり。

部活とかがないときは、僕も6時くらいに帰宅して、(家の前のバスケットボールで遊んでから→これ重要)Dadの料理を手伝っていました。「キミは僕の料理を手伝ってくれるはじめての留学生だよー」とか言われながら、最初のつかみは料理でOKでした。日本ではほぼ手伝ったことなかった気がしますが。ソトズラは良いのでw

でも、料理を一緒に作りながら、今日は学校で何があったとか、日本の食事はこうだとか、いまは何がはやっているだとか、そういう話をするのです。これって、通常は、家庭的な女の子とお母さんのような交流かも。今思えば(笑)。


●Momの帰宅は7時過ぎ

だいたいMomは仕事を抱えて帰ってきます。そうすると、Dadが「ハイ!ハニー、お疲れさま!」みたいな感じで迎えます。そして、すかさず、オードブル的な一品+ワイン(だいたいシャルドネ)を差し出します。それをつまみつつ、Momを交えて今日学校でこんなことがあったとか、職場では大変だとか、いろいろはオハナシタイム。そういってるうちに、ホストファザーが「じゃあ、そろそろパスタをゆで始めようか」とかいって、ディナーのセットをはじめます。

その間が僕とホストマザーの団らんの時間。そして、しばらくすると、リビングからダイニングに移り、ディナーの準備ができ、そこで食事をします。ホストファザーが牧師だったこともあり、必ずお祈りをしてました。


これって、すごいホスピタリティ(!?)。日本だと、サラリーマンのお父さんが帰ってきて「お風呂にする?ご飯にする?」と聞く場面が典型的かと思いますが、これが完全に逆転している。すごく最初は違和感を憶えました。でも、二人を見ていると、キャラ的には適材適所で、別にホストマザーの方が稼ぐからホストファザーは「なんかつまらない」とかいう変なプライドもない。そう、そういった変なプライドや固定観念から気持ちいいくらい一歩ぬきんでています。これって
簡単なようでなかなかできない。つまらないことだとは分かっていても。


いま考えると結構セレブかも。決して金持ちではなく、多分、普通よりちょっと(UpperMiddleくらい)の豊かさのはずなのですが、ずいぶんと(精神的な)QOLが高いように思います。いまだったら、こういったホストファザーみたいなタイプが実は一番持てるのかも知れません。うーむ、彼はそんなに時代を先取りしていたのか・・・・w

しかも、お互い一度ずつ離婚歴もあり、30代後半から40代に再婚してこういった夫婦生活を築き上げたのは結構素敵なコトなのではないかと思うのです。これは10年前の話なのですが、日本も徐々にこういった家庭も増えていくのかなあ、と。(僕が知らないだけかも知れませんが。)


ちなみに、夕食後の片づけはみんなでやり、その後、僕は宿題、ホストマザーは仕事(or読書)、ホストファザーはテレビ(笑)という流れでした。

●私だって料理できるもん!的な感覚

ただ、ホストマザーは「私だって仕事じゃなく料理もできるのよ!」ということにプライド(?)をもっており、また良きママであるためにも(?)、週末には結構料理を作っていました。あとはThanksgivingなどの特別なときとかにも腕をふるっていました。特に前夫に引き取られた息子がやってくる週末には結構料理をしてました。ほほえましい(とともに切ない(><)


ホストマザーが稼ぎ、日々の料理はホストファザーがやる(掃除はきれい好きなホストマザー、ホストファザーは掃除が苦手だった)、そして、単にキャリアウーマンとしてだけでなく、良き女性、良きママであるために、自分で料理もするし、何でも頑張ってました。

E-Bayの女性CEOのインタビューとか聞いても、キャリアも家庭もすべてあってこそ女性として一流、みたいな感じだったし、その他の(スーパー)キャリアウーマンがロールモデルなのかもしれません。

(本人達ははからずも)なんかすごーく時代を先取りしていた夫婦じゃないかなと思うのです。示唆の多い。とりあえず、料理できるようになろっと、なんてw
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by sipoftip | 2008-01-08 02:57 | AFS留学

はじめに~アメリカの家族を垣間見て①~



高校時代にアメリカに留学していたとき、ホームステイをしていました。
構成員は、ホストファーザー、ホストマーザー、シドニー(犬)、チェルシー(犬)w

●ホストマザー紹介

ホストマザーは(知る人ぞ知る)某大学のアドミッションオフィスに勤務していました。幾通ものレジュメを読み大学にふさわしい人物を選別しつつ、将来の人材確保のために世界中から良い学生をリクルートするという職業です。大学といっても、授業を受け持つソフト面を担当する教授陣のほかに、アドミニストレーションを担当する機能がしっかりと役割分担をされている印象を受けました。本来は学術において本領を発揮すべき教授陣がちゃんと学問に専念できるようにこのような機能が充実していたのかもしれません。

ホストマーザーは、NY州の出身で、音楽家の家系に育ち、いわゆる教養ある育ちのいい感じの女性でした。家系には、親戚にオペラ座の怪人の歌手がいるくらい!一族には指揮者とかもいたりする。結構すごい!ウィットに富む知的な女性です。状況を察する力もありますし、他人を気遣う心もある、尊敬していますし、どちらかといえば、ホストファザーよりも良くできた人と言えばそうかもしれませんw

●ホストファザー紹介

ホストファーザーは、高校のキャリアカウンセラー、つまり、高校生の進路相談やその進路に
進むためにはどの授業をとるべきか、また、どの大学を目指すべきかなどのキャリアカウンセリングを一気に引き受ける仕事をしていました。そう、日本の高校では担任の先生がやるような仕事も、アウトソースされているのは新鮮でした。

イタリア系の血を引くホストマザーは陽気で、easy goingで、おおざっぱ。
アメフトをはじめとするスポーツをこよなく愛し、クリスマスの飾り付けでは近所に絶対に負けないと気合いを入れ、近所の庭と比べて自分の芝が長いとすぐに芝を刈る。孫の誕生日にはディズニーをプレゼントし、夜中にはソファーに寝っ転がって映画・テレビを見るといういわゆる典型的なアメリカ人でした。

もっとも、ホストマザーと出会ってからは、クラシックやオペラも聴くようになり、ファミリー行事として月に一回Opera又はクラシックを聴いて、その後、良いレストランで食事をする、なんていう洒落た企画もありました。そのときは、スーツを着ることが求められ、高校生ながらに新鮮だったのを憶えています。

離婚後シングルになったところ、ある教育関係のコンファレンスでホストマザーと出会い、恋に落ち、その後、ホストマザーと結婚したそうですがw、随分と影響を受けたようです。この月一のイベントもそう。

ただ、ホストマザーと出会い、教養がUPした彼ですが、ホストマザーが出張に出かけると、「今日はママがいない!肉を食べに行こう!」といって、TONY ROMA(注:スペアリブが有名なお店)に行ってがつがつ二人でスペアリブを食ってましたw普段、ホストマザーとレストランに行くと、「僕はコブサラダでいいから!」とか言ってみたりして、結構お茶目なパパでした。

彼はもともと超ステレオタイプに典型的な家庭で育っています。イメージとしてはお父さんはGMの工場で働き、高校時代は格好つけてアメフトをやりつつ、さほど成績は優秀ではないものの、ふつーに卒業し、大学では学生結婚をした感じ。

どちらかといえばブルーカラーですが、その後、(奮起し?)教育と宗教で修士号をとって、今の職業に至っています。その前には、牧師をしていたり、大学で講師をしていたり、結構さまざまな修羅場をくぐり抜けてきた人で、人間っぽい愛らしさがあるパパでした。

10年前の経験となりますが、そんなアメリカでのホームステイの体験を題材にして、ファミリー的なトピックをいくつかエントリしてみたいと思います。

(つづく)
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by sipoftip | 2008-01-07 02:03 | AFS留学