深夜の紳士と底抜けの明るさ+フェラーリと想像力とBliss~7月2日~

帰宅は深夜になることが多く、週に3-4回はタクシーで帰宅する。

疲れたなー、とか思ってビルのタクシー乗り場に行くと、多くの場合、タクシーが数台待っている。

「はーい!いつも、ありがとうございます!」というコトバと共に迎えてくれることが多い。それが2時であっても、3時であっても、4時以降であっても。タクシー料金が値上がりしただとか、タクシー業界の労働条件は過酷だとか、そういったニュースに関係なく、多くのドライバーが
そういった底抜けの明るさを持っているんだよね。

いつも、「すげーおそくまで働いちゃった~・・・・やべ、疲れたー」とか思っても、さらに僕よりも遅く彼らたち。「あー、遅くなった・・・」と思った先には彼らがいる。「あー、ちょっと人間の生活する時間帯と狂っているなー」とか思っても、さらに僕を家に乗せていってくれる彼らの生活はもっと狂っているのかもしれない。

連日の深夜労働にグロッキーになりつつあるときも、ひょっとしたら彼らの方がグロッキーかもしれない。

それでいて、料金を払うときには「ありがとうございましたー!」と礼節を失わない深夜の紳士。
遅くまで働かざるを得なかった状況にストレスや疲れを感じている自分に改めて気づかされるこの瞬間。

ひょっとすると、タクシーの運転手を生涯の天職と思ってやっている人はそう多くはないのかもしれない。それにもかかわらず、深夜、僕がタクシーに乗る瞬間、彼らの方が活き活きとしているかも、と感じることが多い。

ひょっとしたら、そういった明るいテンションじゃないとやってられなかったり、または、そういった笑顔って、嫌な客をうまくあしらう一つの接客技術なのかもしれない。仮にそうであっても、そこまで演じきれるのは立派なプロフェッショナル。

そういった街角のプロフェッショナリズムをみて思う。格好いいじゃないか。

少なくとも、たとえ見かけだけだとしても、「底抜けに明るい」。そこからすべてが生まれるような気がするんだよね。たまにこれを見失ってしまうので、こういった日々の瞬間に取り戻すようにしています♪


*   *   *


「底抜けに明るい」といえば、先日も紹介したWFPとユニセフの共同制作映画「それでも生きる子供たちへ」の「ビルーとジョアン」


http://kodomo.gyao.jp/story1/

からストーリーを抜粋↓


ファベーラ(貧民街)に住むビルーとジョアンはまだ年端もいかない兄妹。
鉄クズや段ボールなどゴミを集めては換金し、小銭を稼いで暮らしている。



そんな生活を送っている。でも。。。

市場で空き缶を集めたり、大人を手伝ってみたり、かれらの仕事(あそび)に定時はない。あっという間に夜が明け、夜が更ける。



。。。。。。。。。。という生活でもある。


場所はブラジルのスラム街。道端に転がっていたリアカーのようなものにまだ7歳くらいの
兄は乗る。道行く人を掻き分けて歓声を上げながら!

道端の老人:「それにモーターはついているの?」

少年:「ないよ!」

別の通行人:「君のそれは何?」

少年:「これは僕のフェラーリさ!!」


そういいきる!そんなテンションでリアカーのようなポンコツの乗り物で街を駆け巡る。そして、道行く先でごみやがれきを集めていく。これも立派な仕事として、兄妹で力を合わせてやっていく。

道行く先には様々なアドベンチャーがあって、スラム街の貧困という一見すると悲壮なテーマに
なりがちな世界を、少年たちの目線からワンダーランドに仕上げてしまった監督。

「シティ・オブ・ゴッド」の監督でもある彼女は、インタビューにて、


スラム街の生活って、貧しくて、犯罪が多くて、悲惨な現実もある。でも、別にそういった所で暮らしている人々が常にみんな不幸せかというと必ずしもそうではないの。特に子供たちはその限りない想像力を活かして、がらくたをおもちゃに変え、とっても明るくいきいきと生活していることも多いの。だから、今回は貧困とか社会問題という観点から作品を撮るようにとされていたけど、こういった明るさをもって子供たちが生きているってことも伝えたかったの。




記憶が曖昧ですが(・・)、ざっくりとこんなことを言っていました。



"Bliss was it in that dawn to be alive. But to be young was very Heaven."




「生きて迎える夜明けは歓び。でも若さこそは至上の至福」みたいな訳、ワーズワース。



きっともっと恵まれた環境でも、もっと不機嫌で不幸せな子供も沢山いると思うし、そういったことを考えると、果たして恵まれているってなに?というすごーく基本的だけど、意外に正面から
考えていない問題にあたるのかな、と。


そんな「ビルーとジョアン」みたいな想像力を少しでも真似できたらな、と。そんなインスピレーションでしたー♪

(おしまい)

PS やばーい!夜が明ける!!

「Bliss was it in that dawn to be alive」ですが、「Bliss was it in that dawn to be awake」ではありません。ワーズワースの「alive」は「asleep」ってことが前提ですね(・・;)

e0117054_459259.jpg

[PR]
by sipoftip | 2008-07-02 05:00 | キャリア/コトバ/ロールモデル


<< 小さな、でも固い決意-7月4日夜- パフォーマー+社会の塵=ワクワ... >>