Englishman in New YorkとUnion(その2)-5月6日-

前回の続き・・・・


2.次に、Union

Black Eyed PeasのUnionはこちら


Englishman in New Yorkはわりと聞き取れるものの、
はっきりいって、こちらの歌詞の聞き取りは、結構難しい(++;)

まず、この曲の冒頭にインタビュー場面がある。

南アフリカの障害児に対するチャリティ・コンサートをやったみたい。この援助に対して聞かれた際に、

「This is special thing for us, coming south africa, performing
in front of them, 4000 people, free concert, peole in public street areas」


(これは僕たちにとって特別なことなんだ。南アフリカに行って、4000人の前で演奏して、しかもそれがチャリティーだったんだ・・・)

と回答した後に、

「You know it is very important to me to be able to give back to what was given to me.」


と答えた。自分に与えられたものをこういう形でお返しできるってことは僕にとってとっても
重要なんだ、ということ。これに続いて、

「This kids out there, have no way out of the situation. Maybe they need to be surrounded by people that made their dream come true」


とあり、こういった子供たちは、今の状況から脱する術がないんだ、きっと、彼らこそ、夢をかなえた人々に囲まれるべきなんじゃないかって思うね、という意味(だと思う。)



わお。ここまで赤裸々にテレビの前でこういったことを言えるミュージシャンって、あまりいないような気もする(仮にそういうキャラを演じたとしても・・。)。

インスパイアされるなあ。こういったことを本気で思って、南アフリカでフリーでコンサートをしてしまう。本気で、そういった国の子供たちに夢を与えたい、というつもりでやっているのだろうか。

成功のカタチには色々あるんだろうけど、アルバムが●枚売れました!チャートで●位になりました、というような「他人にわかり易い方法での自己確認」に満足せず、もっともっとモチベーションの源泉になっているものがあるのかな、と思った。

もともと黒人のルーツはアフリカにあるって教わっているかな。だから、「夢を与える子供」として
アフリカの子供を選んだのだろうか。

いずれにしても、自分たちが成功したら、そういった子供たちに夢を与えることが「最高にcool」という位置づけなのだとしたら、それはものすごく格好いい。

日本でそんなダイナミックなモチベーションをもっている人ってどのくらいいるのかな?

よく「日本を変える」とか、「業界を変える」そういった目標を掲げる人は結構いて、
それはとてもスケールの大きな目標で、みんなぜひとも頑張って欲しいのだけど、どちらかというと、単に抽象的に日本を変えたいといっている人よりも、↑の発言みたいな方が、もっともっと具体的でリアルで、それでいてとてもわかり易く、そして、少なくとも僕の心には響く。

しかもさ、楽しそうじゃない。


いずれにしても、そういった「超まじめ」なことを、臆面もなくテレビの前で堂々といえてしまう、これってアメリカ文化の特徴の一つかもしれないけど、アメリカのそんなところが結構好きです。




***

ちなみに、Black Eyed Peasは前作で、Where is the love?(楽曲はこちら。これも良い曲だと思います。)という曲をリリースしていた。

すごくざっくりいうと、「なんか世の中おかしいよね。Where is the love?」
というテーマの楽曲。これもものすごくまじめなテーマをこんな軽快に詠っちゃうのね、とただただ感心。

そして、「union」という曲は、この問いに対するメッセージなのかもしれないな、とちょっとシンクロ。


*****


というわけで、ちょっと歌詞を見てみます♪



(One for all, one for all)
(It's all it's all for one)
Let's start a union, calling every human
It's one for all and all for one
Let's live in unison, calling every citizen
It's one for all and all for one


↑は、「一人はみんなのために、みんなは一人のために」、というのが直接的な訳語になるのだろうか。

このコトバは、チームプレイのときに良く使われたり、古くからは三銃士に使われたりする。でも、この場合、one for allといったときのallってだれを指すのだろう?後の歌詞とかもみると「世界のみんな」を意味するんじゃないか、なんて思います。

世界のために、ひとりひとり生きているみんなは、何ができるのだろう?そんなく超まじめなテーマを真正面から歌っているように思うのです。



We don't want war- can't take no more
It's drastic time for sure
We need a antidote and a cure
Coz do you really think Mohammed got a problem with Jehovah
We don't want war – imagine if any prophet was alive
In current days amongst you and I
You think they would view life like you and I do
Or would they sit and contemplate on why
Do we live this way, act and behave this way
We still livin' primitive today
'Cause the peace in the destination of war can't be the way
There's no way, so people just be a woman, be a man
Realise that you can change the world by changing yourself
And understand that we're all just the same
So when I count to three let's change


ここは、ざっくりいうと・・・・今の時代って結構大変なときで、仮に預言者が生きていたとしても、彼らは同じように考えるか、理由を探求するかわからない。けど、いずれにしても、このまま生きるってことはとても原始的だし、戦争の行く末に平和って途はない、だからみんな変わろうよ、みんなで団結しましょ、みたいな感じ。

一歩間違えると怪しい宗教?とも思われるような歌詞、だけど、歌詞の中では「music」が宗教になれば、世界を一つにできるのに、と歌っている。


Got no time for grand philosophy
I barely keep my head above the tide
I got this mortgage, got three kids at school
What you're saying is the truth that really troubles me inside


ここからスティングのさびが始まる。ふたたび、みんな「戦争をやめて団結しようよ」みたいな崇高な理想を掲げる。けど、子供も3人いて、ローンもあったりする。だから、歌っている内容は真実だけど、それだからこそ心が痛む。なるほど、ここだと普段人々をしがらみに陥れているものがあって、だからみんなばらばらになっている、これがこの歌のテーマ、unionの対立軸なのね、とちょっと思う。

この子供3人とローンというのも結構リアル。「本当は世界のほかの人のこともケアしたほうがいいなー、だけど、普段の生活が・・・」という心境とすごくまっちする。

I'd change the world if I could change my mindIf I could live beyond my fears
Exchanging unity for all my insecurity
Exchanging laughter for my tears


最初の部分は、初めて聞いたとき、ぞくっとした。
「I'd change the world if I could change my mind」というのは、それだけみるとすごくいろいろな解釈が可能かもしれない。もし心意気を変えたら(「if I could change my mind」)、世界を救えるのかもしれない、ということ。

これは、仮定法を使っているところからすると、前の部分も受けて、いかに自分が世界を変えるのが難しいかということも暗に意味しているのかな?と思う。

一度自分の世界に慣れてしまい、そこで、家族や住宅ローンのことが自分のしがらみになってくると、すぐにmindを変えることはできなくなってくる。だから、みんな世界の他のことに無関心、だからこそ、mindをかえることで、世界を変えることができないのかな、というような振りも前提にあるのかもしれない。

mindを何とかchangeすることができれば、世界を変えられる、みたいなラインでもあると思います。



I don't know, y'all, we in a real deposition
In the midst of all this negative condition
Divided by beliefs, differences and religion
Why do we keep missing the point on our mission?
Why do we keep killing each other, what's the reason?
God made us all equal in his vision
I wish that I could make music as a religion
Then we could harmonise together in this mission

Listen, I know it's really hard to make changes
But two of us could help rearrange this curse
Utilising all the power in our voices
Together we will unite and make the right choice
And fight for education, save the next generation
Come together as one
I don't understand why it's never been done
So let's change on the count of one


宗教とか文化とかの違いとか言って、重要なものを見落としているんじゃないか、結構難しいけど、音楽を通じてみんなまとまればいいのに、将来の子供のためにもそうしよう、まあ訳の意味としては、こんな感じでしょう。

前の記事にも少し書いたけど、「世界を変えなきゃいけないよね、でも現実には何もしてないよね。」という部分について、ホテルルワンダのワンシーンを思い出した。ルワンダの現況がテレビを通じて世界に放映されても、なかなか支援が集まらない、そんな状況に落ち込んだ主人公に対してある男が言うせりふ↓

They would say "Oh,it is horrible." And they keep eating dinner."

(彼らはその惨劇に驚くかもしれない。だけど,彼らは,そう言った後,
,また夕食に戻るんだよ。)


決して悪意はないけれど、自分の周りのこと意外にはなかなか意識を向けたり、さらに行動したりすることって難しいよね、ということをわりと端的に表した台詞と思う。

It takes one, just one
And then one follows the other one
And then another follows another one
Next thing you know you got a billion


ここは、意味としては、一人が協力して、もう一人がそれに続いて、そしてそうやって続くと100万人のチカラになる、という流れ。この韻の踏み方、かなり好きです。初めて聞いたとき、わお、と思いました。


People doing some wonderful things
People doing some powerful things
Let's change and do some powerful things
then you could be a wonderful thing


ここも気持ちよく韻を踏みながら歌が終わっていく。

***

映像のクリップにはネルソンマンデラ(と思しき人)も登場。

くそマジメな歌詞と共に、「Love&Peace」を標榜しているバンド、ということで評価が分かれるかもしれないけれど、僕自身は結構好きです。

わりと歌詞が面白かったので、ちょっと見てみました。

(おしまい)
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by sipoftip | 2008-05-03 01:50 | 音楽


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