人をキャピタライズする/人にキャピタライズされる


人をキャピタライズする/人にキャピタライズされる、とは私の造語ですw

そもそも、キャピタライズ(Capitalize)にも色々な意味がありますが、ここでは、
Capitalize on ●●という表現を念頭においています。

●キャピタライズはどこでもありうる

すっと対応する日本語が思いつかないのですが、文脈によってはネガティブに使われます。「●●さんを犠牲にして利益を得る」、「●●さんにつけ込んでをだしにして利益を得る」というイメージでしょうか。

典型的には、職場ですごーい安月給で働かされている労働者は、雇用主にキャピタライズされているんだと思います。

こんな典型例でなくても、どんな職場だってキャピタライズは起こりえます。
たとえば、部下に何の見返りもなくつまらない仕事をたくさんさせて自分の名声を上げた上司、派遣さんに仕事を押し付けて早々に帰るお局さんなど、さまざまだと思います。または、下請けをさんざんいじめて利益を上げている会社もキャピタライズしてるといえると思います。

誰しも自分がいい思いをしたいし、利益を得たいから、その際に、つけ込むとは言わないまでも、相手方の利益を省みずに自分の利益を上げることに傾倒することがあるんじゃないかな。

もちろん、キャピタライズ、というコトバは美しい響きではなく、若干の後ろめたさを伴うものなので、公に肯定はされにくい、だけどどの組織にも多かれ少なかれ存在し、または存在しえるものだと思います。

●キャピタライズにどう対応するか?

キャピタライズといっても、あからさまな形をとることはありません。
それは上司の命令だったり、取引先の要求だったり、通常の行為と外見上は変わらないものの、よくメリットの分配を見てみると何か違う、というものだったりします。

もちろん、それが上司の命令である場合、組織で働く以上、先輩から与えられた仕事はちゃんとやらなければならないし、その対価としてオカネをもらっていることも事実です。取引の場合もしかり。だから、もちろん、ちゃんとやらなきゃいけない。

でも、「あの人(会社)にcapitalizeされたー」と思った瞬間に、もらっているオカネ以上の働きをするインセンティブが減殺されるのもまた事実です。特に、その職場で働く意義を、オカネでなく経験・成長のためと考えている人ほど、そういった傾向にあるのではないでしょうか(→というか自分がそう)。

ただ、そんな風に一方的にインセンティブが減殺されたままだとつまらない。
でも、常に抵抗するのも軋轢が生じる。じゃあ、対応策はないのか?

私が思うところは以下の2つ。

①対策その1→ポジティブに考える

それって、自分にも、何かに役立たないかなー、と考えることにしています。たとえば、つまらない仕事の場合。

具体的には、「将来自分が活躍している場面」をイメージして、そのとき振り返って今回の(つまらない)仕事がどう役に立っているかをイメージするのです。少しでも学べるところがあれば、
そんなつまらない仕事であっても、現在と未来がリンクする、そう思えることで、何とかインセンティブの低下を留めるように努めています。

②対策その2→毒を食えば皿まで?

相手の予測を超えた対応をしてみる。その上で相手とさらなる信頼関係の構築に努め、流れを変えてみる。自分を「キャピタライズするアウトソース先」以上のものと認識を変えさせると何かが起こるかも。(ただ、失敗すると単に利用されてしまうだけですし、相手にもよりますが・・・)

③対策その3→そういったボス・先輩を避ける

たぶんこれが一番効果的でしょう。だけど、すごい荒治療です。たとえば、上司の命令を聞かないと、組織への貢献ができないというレッテルが張られる可能性もあります。

・・・・難しいですね。もっといいTipsがあったら教えてください!


●キャピタライズのマネージ


逆に、自分よりも年次が低い人とか、地位がしたの人がいる限り、自分が相手をキャピタライズする可能性もあるわけです。

もちろん、自分の利益をほしいし、そのチャンス(=キャピタライズできる状況)にもある。

だけど、キャピタライズって、一方だけが得をする構造になっている。そうすると、チームとしてまとめらない。

かといって、たとえば、組織って、つまらない仕事もあるし、面倒な仕事もある(というかその方が多いケースが多い。)。

だから、自分のところにある、一見つまらないけど必要な仕事をどう振り分けるか、キャピタライズっていう現象をなくしつつ、どうマネージするかがかなり重要になってくるんじゃないかと思います。


自分は、あまり面白くない仕事とかを後輩に任せたり、面倒な仕事を秘書に頼むときは、彼らが何か学べるようなもの(自分の経験だったり派生知識だったり)をセットで提供するように心がけています。完全に手足として使われてキャピタライズされるよりも、もっと得るもの(takeaway)があった方が、みんなうれしいはず。そうすることで、できる限りWINWINの関係が築けるのではないかと。気づいてくれる後輩がどのくらいいるかわからないけど、そうやっていくことがいいチームを作るためのTipsの一つなのではないかと、そう信じています。これが今のところの結論。

んーー、「つまらないけど必要な仕事」についてキャピタライズな感じでなくさばくことって、実はすごく難しいテーマだと思うのです。

そして、組織の中で自然発生的に生じる「キャピタライズ」の欲求をどうマネージし、全体のチームをまとめ、個々に能力を発揮させるか、というのいは、組織をまわす上ですごく重要なテーマなんじゃないかな、なんて思うわけです。
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by sipoftip | 2008-01-30 20:36 | 雑感


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